VPN(FortiClient)で仮想マシンへのリモートアクセスが切断される原因と対処方法_100110

前回、「ひかりTV」の映像が止まる・ノイズが入るなど、正常に視聴できない原因が判明(OCN v6アルファ)と記載しましたが、原因が「IPoE対応ルーター01」にあるということがすぐにわかったのは、実は動画再生とは別の理由がありました。


仕事で「FortiClient」によるVPN接続を使い、Windows7の仮想マシンへリモートアクセスする機会があるのですが、仮想マシンを操作している間はまったく問題ないものの、操作をせずに少し放置するとリモートアクセスが切断されるという現象が発生していました。

そこで、似た環境を利用している知人に相談したところ、知人は「IPoE対応ルーター01」ではないものの、その元となっているNEC製のAtermで同現象が発生し、4度ルーターを交換したものの結局改善されず、あきらめて他のルーターへ変更し改善されたとのこと。
「IPoE対応ルーター01」は提供元はNTTコミュニケーションズ株式会社ではあるものの、製造元はNECプラットフォームズ株式会社です。
「IPoE対応ルーター01」を見てもらうと、型番は聞き忘れてしまいましたが、問題のAtermと少なくともデザインはまったく同じとのことで、どうやらルーターに原因がありそうだと目星がついたという次第です。


試しに「IPoE対応ルーター01」を取り外してみると…確かにリモートアクセスが切断されるという現象はまったく発生しません。
これで原因は特定できましたが、せっかくの「OCN v6アルファ」の機能を利用できないのはもったいないと感じ、どうにか「IPoE対応ルーター01」を接続したまま「FortiClient」によるVPN接続ができないか試してみることにしました。

再度「IPoE対応ルーター01」でインターネットを繋ぎ、リモートアクセスしてみます。現象としては、通常の「ホームページを見る」などのインターネット接続利用中は体感できないほど僅かな瞬間、インターネットが切断(瞬断)されてしまっているようなのです。


まず、現象が発生するのは仮想マシンを操作していないときに限るので、どのくらい放置すると切断されるのか計測してみることにしました。
画面右下の通知領域の時刻をクリックし時計を表示し、秒単位でカウントを始めました。
すると、それまで切断に散々悩まされたにも関わらず、仮想マシンの操作をせずにいくら時計の秒針を眺めていても、今度は一向に切断されないのです。
どうやら「秒」が動くことにより、常に動作していることとなり、切断されないようなのです。検証を始めようと思った途端、意外なところで対処策が見つかりました。
ですが、通知領域の時計は常に表示しておくことはできません。他の操作をすると消えてしまいます。
そこで思い付いたのが、Windows7だからこそということにはなりますが「デスクトップガジェット」の存在です。
もしかするとこのガジェットで時計を表示しておけば、同じく常に動作中となるのでは?と早速、時計のガジェットを表示してみました。秒針を表示することもできますが、目障りになる可能性があるため秒針は非表示です。
すると、効果てきめん!!接続が瞬断されることがなくなったのです。

根本的な改善策・対処方法とは言えないかもしれませんが、VPN接続は安定し、仮想マシンへのリモートアクセスが途切れる現象はまったく発生しなくなりました。
Windows7をメインで使っていた頃は使う機会のなかったガジェットですが、予想もしなかった理由でお世話になることになりました。
「FortiClient」に限らず、VPNやインターネットが切断され困っている場合は、このガジェットの活用を試す価値があるかもしれません。

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