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WindowsUpdate後、Wi-Fiが繋がらなくなった場合の原因と対処方法_100022

Windows7やWindows8やWindows8.1からWindows10にアップグレードしたパソコンで、最新の「Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903)(19H1)」へアップデートすると、Wi-Fi接続できなくなるトラブルが多発しているようです。


ご利用のパソコンがWindows10には対応していても、今回のビルド(バージョン)には対応していないために、Wi-Fiドライバが認識されなくなってしまうことが原因のようです。

メーカーからドライバが提供されていないか確認する

まず確認したいのは、パソコンのメーカーから最新のWindows10に対応できるように、ドライバや修正モジュール(プログラム)が提供されていないかです。

その他のメーカーのパソコンでも「(メーカー名) ドライバ」などのキーワードで検索してみると、該当のページが見つかると思いますので、利用しているパソコンのメーカーサイトで最新のドライバを探し、公開されているドライバがあれば、一旦有線LANで接続するなどして、必要なプログラムをダウンロードし、適用してみてください。
(有線LANでの接続が不可の場合、他のパソコンなどでドライバをダウンロードして、USBメモリなどでWi-Fi接続ができなくなっているパソコンにダウンロードしたドライバを移してインストールする必要があります)

公開されているドライバがない、またはパソコン自体が「Windows10 動作保証外」などの場合には、この方法では改善されませんので、次の手順へ進みます。


ワイヤレスLANドライバを入れ直す

この現象が発生している場合、画面右下の通知領域や「ネットワーク接続」画面に「Wi-Fi」のアイコンがなく、「デバイスマネージャー」で「ワイヤレスLAN」のドライバが認識されなくなっていると思いますので、それを確認します。

  1. 「スタートボタン」をクリックして、表示されたメニューの「デバイスマネージャー」をクリックします。
  2. 表示された一覧の中から「ネットワークアダプター」という項目を探し、その下の「wireless」や「ワイヤレス」「Wi-Fi」「802.11」などの名前が付いたドライバ名を見つけます。
    パソコンの機種によって、どのようなドライバ名か異なりますので、左端のアイコンに「」印が付いている項目を探していただけたらと思います。

    画像ではアイコンに「」が付いていますが、今回の場合は黄色い警告のようなマークになっているはずですので探してみてください。
  3. また「ネットワークアダプター」内に該当の項目自体がない場合は、下の方に「ほかのデバイス」として表示されている可能性もあります。
  4. 上記、2.か3.で見つけたドライバは「正しく動作していない」ことを表しているので、一旦削除して、改めてきれいにインストールし、Windowsに認識させ直してみます。
    見つけたドライバ名の上で、クリックし、表示されたメニューの「デバイスのアンインストール」をクリックします。
  5. 表示された「デバイスのアンインストール」という画面で下部にある「アンインストール」ボタンをクリックします。
  6. 「デバイスマネージャー」の画面に戻るので「」マークが付いているアイコン(ドライバ)が消えたことを確認し、そのまま「デバイスマネージャー」の画面を閉じて、Windowsを再起動します。
  7. 再起動が完了すると、削除(アンインストール)したドライバが自動的に再読み込みされるので、改善され、Wi-Fi接続が可能になったかを確認します。以下3点のいずれかが確認できれば、ドライバの入れ直しによって解決したことになります。
    デスクトップ画面右下の通知領域に「」アイコンが表示されたか
    「スタートボタン」を右クリック→「ネットワーク接続」→「アダプターのオプションを変更する」→「ネットワーク接続」画面に「Wi-Fi」のアイコンが表示されているか
    「スタートボタン」を右クリック→「デバイスマネージャー」→「ネットワークアダプター」内または「ほかのデバイス」内に「」が付いている項目はないか
  8. 場合によっては、上記3点のいずれかで改善の確認ができても、無線ルーターへ再接続が必要な場合もあります。(ドライバの入れ直しによりWi-Fiが切断されてしまっている状態)
    その場合は、改めて親機(無線ルーター)へ再接続してください。
    無線LAN(Wi-Fi)の接続方法

以上で、Wi-Fiが再認識され接続可能になれば、そのまま利用が可能ですが、これでも改善されない場合は、次の作業が必要となります。


以前のバージョンに戻す

上記手順で改善されない場合、やはりパソコン(Wi-Fiドライバ)自体が、最新のWindows10に対応していないということになるため、今回のアップデートを取り消す必要があります。
Windows自体に大きな変更を加える作業となりますので、念のためデータをバックアップしてから作業を開始することをお勧めします。

  1. 「スタートボタン」をクリックし、表示されたメニューの「設定」をクリックします。
  2. 「Windowsの設定」画面で「更新とセキュリティ」を選択します。
  3. 表示された画面の左側に並んでいるメニューの中から「回復」を選択します。

  4. 右側に表示された「回復」画面の中から「前のバージョンのWindows10に戻す」という項目の中にある「開始する」というボタンをクリックします。
  5. 少々待つと「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせください」という画面が表示されます。今回はWi-Fiが動作しなくなったことが原因となりますので、一番上の「マイアプリやデバイスがこのビルドで動作しない」という項目にチェックを付けて「次へ」と進みます。
  6. 次に「アップデートをチェックしますか?」という表示されるので「行わない」とクリックし、その他「知っておくべきこと」「ロックアウトされないようにご注意ください」という画面はそのまま「次へ」と進みます。
  7. 最後に「このビルドをお試しいただきありがとうございます」という画面に「以前のビルドに復元する」というボタンが表示されます。
    そのボタンをクリックするとパソコンが再起動され、「以前のバージョンのWindowsを復元しています…」と復元作業が始まるので、作業が完了し再びWindowsが起動してくるのを待ちます。
  8. Windowsが起動したら、ドライバ入れ直し時と同様、Wi-Fiアイコンが表示されるなど、改善されていることをご確認ください。

この「前のバージョンのWindows10に戻す」でWi-Fiが接続可能になり改善された場合は、やはり最新のWindows10のバージョン(ビルド)には対応していないことになりますので、今後、パソコンメーカーからドライバや改善策が公開されない限り、再びアップデートをしてしまうと、同じ現象の繰り返しとなるため、同バージョンへのアップデートは避ける必要がありますので、ご注意ください!

外付け無線LANアダプター(子機)を利用する

また、他の方法としては、パソコン本体に内蔵のWi-Fiドライバをあきらめ、このような外付け無線LANアダプター(子機)を取り付ける方法もあります。


こちらの製品のように、Windows10にはもちろん、2.4GHzと5GHzに対応していると利用可能範囲も広がり、何より小型なので、付け足しても邪魔にならないようなモデルがオススメです。
せっかく無線LANが内蔵されているパソコンなのに…と残念な気もしますが、今後、Windowsのセキュリティ更新ができない(WindowsUpdateを実施できない)のも心配ですので、外付けアダプターの利用も一つの選択肢になるかと思います。

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